加齢臭対策の基本

汗をかきやすい部分に集中

誰でも年齢と共に発生してくるものとして、あまりありがたくない加齢異臭があります。
男性だけのものであるといわれてきましたが、実は女性にも出ることがわかっており、かなり気を付けている人も多いでしょう。
しかし、現実はといえば、男性に対する揶揄として使われることのほうが多く、何とかできないものかと悩んでしまう人も多いものなのです。

この加齢臭の原因は、年齢を重ねて自然に出てくるだけではありません。
不規則な生活を続けたり、偏食をしたりするなどの生活習慣が大きくかかわっていると考えられています。
高血圧もその中の一つで、肝機能の低下やストレスなども加齢臭の原因になってしまうことがわかってきているのです。

発生する場所もわかっており、頭部や耳の後ろ、首回り、背中や胸元、わきの下といった、汗をかきやすい部分に集中しています。
下半身では、そういった場所は確認されていません。

臭い

原因となっているのは一体何

加齢臭の元になっているのは、ノネナールという物質です。
化粧品会社の研究室が発見したもので、まだ長い月日が経っているわけでもありません。
そのため、研究が進められていますが、汗腺のそばにある皮脂腺で脂肪酸が酸化したり、バクテリアの働きで発酵したりすることで出来上がってしまうのです。

困ったことに、このノネナールは水に溶けにくい性質を持っており、肌にこびりついてしまいます。
どうしても臭いが出てしまうのは、こうした特性があるからなのです。

どんな対策が効果を上げることができるのか

加齢臭に対する対策の基本は、臭いの元になるような場所をしっかりと洗うことにあります。
頭部や背中、首回りや耳の後ろといった箇所は、ゆっくりと丁寧に洗っていきましょう。
石鹸系のシャンプーやボディーソープを使うのも効果があるとされており、焦らずゆっくり洗うことが重要となります。

体の中から変えていくことも重要で、肉食より野菜食にしていくことは効果がありますので、食習慣も変えていかなければいけないでしょう。
欧米型の生活よりも、日本食を中心としたほうが、体臭自体も下げることができるのです。
タバコも原因となりやすいため、本数を減らすだけではなく、禁煙も視野に入れていく必要があります。

ポリフェノールが豊富な赤ワインがいいといわれることがありますが、深酒をすれば生活習慣は崩れてしまうでしょう。
過度な飲酒は控え、安定した生活を送ることも、加齢臭の対策になりますので、注意しなければいけません。

運動不足も、加齢臭の原因となってしまいます。
汗を掛けず、皮脂腺も詰まっているような状態をつくれば、加齢臭の温床を作ることになるでしょう。
臭いを気にするあまり溜まってしまうストレス発散もできるようになりますので、適度に運動をすることで、臭い対策になりますし、気にしないようにすることもできるのです。