スーツの正しい着こなし

スマートな着こなし

スーツというものは、大人のユニフォームのようなものに相当するでしょう。
ここぞという場面で着用する人もいますし、仕事で毎日来ている人もいるはずです。
男性にとって、このスーツをどう着こなすのかということは大変重要で、しっかりとみられている瞬間です。

最近の風潮では、ネクタイを緩めに締めたり、少しだらしない感じにしたりして着る人もいますが、大人として大変恥ずかしい着こなしになっていることに気付くべきでしょう。
正しい着方ができないのに着崩したところで、誰もいいとは思えません。
なかなか聞くことができないこともあるかもしれませんが、スマートに着てみてから考えるべきなのです。

スーツ

ボタンをどう掛けるか

スーツの着こなしの中で、もっとも迷ってしまうのはボタンのかけ方であるとも言われます。
全部はずして歩く人もいますが、かなりみっともない姿になってしまいます。

基本はラペルを崩さないで、一番下のボタンは掛けないということです。
ラペルとは、上着の襟の下の部分で、ここに段返りボタンが付いていることがあります。
このボタンは絶対に掛けないようにすることが大切です。

下のボタンは、ダブルでも掛けません。
真ん中のボタンだけ掛けるようにするのが正しい着こなしであるといえるでしょう。
3ボタンの場合には、上2つを掛けるようにします。

座るときには、ボタンを外すのが正しい着こなしです。
失礼にあたるのではないかと思われるかもしれませんが、問題はありません。
その代わりに、ベストを着ているのであれば、すべてのボタンを留めておきましょう。

ズボンの丈の長さと靴下の意味

よくひどい着こなしを見るのは、ズボンの丈の長さと靴下でしょう。
トレンドなどという言い方もしますが、今はズボンの丈は靴にあたるか当たらないかの長さにすることが増えました。

しかし、靴の中から靴下が見える長さは、決してきれいな着こなしではありません。
特に裾を細めに設定すると、どうしても視線が裾におりていきます。
そうなった時に、靴下を見せるのは、マナーがいいとは言えないからです。

この靴にあたる状態をワンクッションと呼びますが、靴の甲に触れるぐらいにするのが正しい長さであるといえるでしょう。
あまりにクッションしすぎていると、だらしなく見えてしまいます。

靴下の色も気を付けていくべきポイントです。
スーツの色に合わせた靴下をはくのが正しい着こなしで、絶対に素肌が見えたり、すね毛が見えたりしないようにしなければいけません。
本来、靴を長持ちさせるためのものではなく、汚らしく見せないために着用するものですので、おしゃれなつもりでスニーカーソックスなどは履かないようにしなければいけないのです。

スーツの着こなしは、男の装いの基本といえます。
シャツの襟の形など、気を付けなければいけないポイントは山ほどありますが、まずは失礼のない着方を考えていくべきでしょう。